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座禅について

「只管打座」
すなわち、ただ坐る、
ひたすら坐る

禅というものは、現実から逃がれて心の清寂を得るものでなく、また現実を見下して超然とするための教えでもありません。

禅とは「意気」であり、自分自身をよく見つめ、精いっぱいに現実に立ち向かっていく気概、それを養うことです。

大仙院は室町時代に創建されましたが、当時の禅とその周辺を余すところなく今日に伝える「意気」の道場です。本院ご参拝の際に、そこかしこにみなぎる「意気」の存在を感じていただければ幸いです。

座禅には、特別難しいことは何もありません。
だれにでもどこででもすぐにできるものです。
ただ坐る、ひたすら坐る。これが座禅です。

一人で坐り、自分自身と向き合う
大地に腰を降ろして自然と一体となる
背筋を真っすぐにのばして天と地をまっすぐに貫く
足を組み、背筋をのばして、体を安定させたら、全身の力を抜く
目はつぶらずに、視線を45度下の方へ落とす
口は軽く閉じ、歯を軽く合わせる
終始リラックス

自分の息をコントロールするうちに、次第にまわりの いろいろな人と息を合わせることができるようになるのです。他人と息が合うということは、心が同じくなるということであり、心と心が一つになり、意気がみなぎり、意気と意気がとけあうことになるのです。

さらに息は意気に通じ、生きることに通じている。

息が整えば、意気があふれ、生き生きとした自分が生まれます。

そして極妙至極の新しい力が、自然に湧いて出てくるのです。

そんな新しい力を持ったあなたの周りでは相手も変わってくるはずです。